葉酸が体内で果たしている作用

細胞の遺伝子情報はDNAにより受け継がれていますが、そのDNAは核酸により成り立っています。葉酸は核酸の構成成分になっているプリン核やピリミジン核の合成などに働く酵素を補酵素として助ける働きをしています。細胞分裂やその進行、細胞の成熟を大きく発展させるビタミンです。

 

人間では腸内細菌により合成されますが、その量は少なく一日を支える量ではありません。特に妊娠中においては多くの葉酸が必要なことから、サプリメントとして摂る必要がありますが、普通の場合、日常生活においてバランスの良い食事を心がけている限り、不足する心配はありません。

 

血漿中の葉酸レベルは恒常的に一定になる様に調節、維持されて、その量は0.5~1μgとされています。また赤血球中の葉酸量を測定することにより体内の葉酸貯留量の推定が可能です。

 

葉酸は赤血球や新しい細胞を造るためには不可欠の成分で、タンパク質の代謝、調節を助けています。この様に核酸、DNA、RNAを造るためには重要な役割を果たしています。また葉酸は、糖とアミノ酸の代謝においても生体内で重要な物質です。毎日500μg前後の大量の葉酸を短期間摂り続けると「シミやソバカス」が消えたという例が報告されています。

 

特に大飲酒家の人においては葉酸の欠乏が著しい場合が多いため、欠乏による傷害が現れたり、老化現象の進行が早いなど特に注意が必要です。

 

一日に大量のビタミンCを摂っている人、例えば2g以上の多量を摂っていると葉酸の排泄量が増加します。このような場合にはビタミンCの摂取量を減らすか、あるいは葉酸の摂取量を引き上げなければなりません。

 

また癲癇(てんかん)の治療薬、エストロゲン、スルフォンアミド、フェノバルビタール(催眠、鎮痛剤)、アスピリン等の薬を飲んでいる場合にも葉酸の減少が著しいことが解明されています。このような場合にも葉酸の摂取量を増やす必要があります。